「起業したいけど何からして良い分からない・・・。」
「起業するからには出来るだけ失敗したくないし、借金背負うはめになるかもって考えると怖いなぁ・・・。」
この記事ではこのような悩みや疑問に24歳で起業した僕の実体験でお答えしていきます。初めにお伝えしたいのは「起業すること」は誰でもできます。法務局に行ってお金を払えば、合同会社なら約7万円、株式会社なら約20万円で登記できます。
しかし当然ですが、利益の出ない会社なんて続けても意味ないので、いかに利益の出せる事業を作るか、もっと言えば「利益の出し続けられる事業を作る」かが大切になってきます。これを抑えた上でこれから起業するための5ステップを解説していきますね。
- 覚悟をきめる
- なぜ起業するのかを明確にしよう
- ビジネスアイディアを考えよう
- 資金を集めよう
- 法人を作ろう
STEP1、覚悟をきめる
起業したいという方の熱を冷ますようですが、起業すると頭がハゲそうになったり、胃がキリキリしたり、ゲロを吐きそうになるくらい大変なことが沢山あります。
僕は25歳の時に詐欺で2,000万円を取られそうになったとき約2日間食事が喉を通りませんでした。
サラリーマンのままの方が精神的には絶対に楽です。
結果が出せなくても給料が貰えること。独立すればこのありがたみが分かります。
税金や保険の手続きは面倒くさいですし、社員が問題を起こした場合の責任を取る必要もあります。
上記を見て本当に起業したいのか改めて考えてみましょう。
といっても、起業したい思ってる人にはネガティブなアドバイスはあまり響かないものですよね。
僕も父親の意見を無視して起業したのでよく分かります。周りの意見にうるせー!って言えるくらいがちょうどいいかもです。笑
STEP2、なぜ起業するのかを明確にしよう!
そもそも、なぜあなたは起業したいでしょうか?
「お金をもっと稼ぎたい」
「今の上司が嫌いだから独立したい」
「好きなことを仕事にしたい」
など理由はそれぞれあると思います。
これは人それぞれなので何でも良いのですが、
この「なぜ」を考えることは重要で、この部分が曖昧な目的だと自分の軸が無いため失敗する確率が高くなります。
今まで数百人の20代の相談にのった経験がありますが、多かった理由は、
「お金を稼ぎたい」
「サラリーマンが嫌で早く辞めたいから」
「女性にモテたいから」
「いま流行りの〇〇なら儲かりそうだから」
このあたりが多かったです。
しかしこのような理由で起業するのはオススメしません。
高確率で「儲かるけど楽しくない」「楽しいけど儲からない」のどちらかに直面します。
ちなみに僕が初めて起業した理由は「お金持ちになって、女性にモテたい!」というゲスなものです。笑
今でこそ理念があり、価値観が明確になったので事業の作り方が変わってきましたが、ある程度お金が稼げるまでは自分のことしか考えていませんでした。
起業は目的を達成するための手段にすぎません。
起業が目的にならないようにしましょう。
と言っても、「いまはそんなに高い志もないし、ただ稼ぎたいだけなんだよなー」という人は起業ではなくフリーランスを目指してみてはどうでしょうか?
おまけ
「なぜ」の重要性はこちらの動画が非常に参考になるので是非時間を作ってみてください。
(サイモン・シネックのゴールデンサークル)
STEP3、ビジネスアイディアを考えよう
起業をするなら当然ですが事業アイディアが必要です。
ちなみに初めて起業する場合、そのアイディアは90%近く上手くいかないと思っていたほうが良いでしょう。
野球初心者が初めての打順でヒットやホームランを打てますか?
おそらく厳しいですよね。これと理屈は同じです。
豊富な資金力を有する大企業
歴史のある中小企業
才能あふれるカリスマがいるイケイケのベンチャー企業
このようなライバルがいる世界にこれから飛び込むわけですから、あなたのアイディアはすでに誰かがやっている、または検証してダメだった確率が高いわけです。
その中で儲かるビジネスプランを見つけることは簡単なことではありません。
「これをやりたい!」と具体的なアイディアがある場合は、さらに深掘りして考えていきましょう。
逆に何を始めようかアイディアがなかなか浮かばない人は、アイディアを出す方法をまとめたので参考にしてみてください。
事業のアイディアの出す考え方
- 自分の好きなことを活かせないか?
- 海外で上手くいったビジネスモデルを日本で再現出来ないか?
- 自分または周りの人が「面倒くさい」と感じていることを解決できないか?
- 既存サービスが高額すぎる場合、それを安く出来ないか?
- 既存サービスと既存サービスを組み合わせて新しいものが出来ないか?
若者向けのサービスを作るならSNSやYouTubeなどからヒントが見つかることもありますし、ヤフー知恵袋の質問も参考になることが多いです。
現段階でアイディアが全くない人でもリサーチをすれば見つかる可能性がありますので、手を抜かず徹底的にやりましょう。
STEP4、資金を集めよう!
あなたのアイディアはいくらの金額があればスタート出来ますか?まずはそれを計算しましょう。
例えばカフェを開業したい場合、物件を借りて内装工事をしたり、広告をしたり、食材を仕入れたりと様々なお金がかかります。
仮に1,000万円かかるとして、あなたの自己資金が300万円しかない場合は700万円足りないわけですから、
- 金融機関から借りる
- 出資してもらう
- 貯まるまで働き続ける
- ビジネスモデルを変える
この4つの選択肢からどうするか決める必要があります。
1、金融機関から借りる
銀行、信用金庫、政策金融公庫などから融資をしてもらうパターンです。簡単に言えば借金です。借金が悪いわけではありませんが、前章で話したとおり初心者がいきなり成功するほど甘い世界ではありません。
ヒットやホームランは中々打てないわけで、初めての起業ならこの選択は辞めたほうがいいでしょう。借金を抱えて廃業した場合、次の挑戦がやり辛くなります。
起業家として成功したいなら打席に立ち続けることが非常に大切です。連続起業家の家入一真さんもこう言っています。
打席に立ち続けることが大事。本当にそう思う。打席に立ち続けて、振り逃げしてでも、デッドボール受けてでも塁に出て。それの繰り返しだよな。僕は投資する時には事業じゃなく人を見る。何をやるのかは正直あまり興味が無い。よそ見もせず心折れずに打席に立ち続けられる人間を応援したい。
結局、打率じゃなくて打数なんだよね。そりゃ少ない打席で一発ホームランの方がかっこいいけどさ、まあそんなのそうそうない。そもそも人生の中でそんなに打席に立つチャンスがあるわけじゃない中、選んでる場合じゃないよね。打率を上げようとするから、何も動けなくなる。打率なんて低くていいよ。
ビジネスモデルに相当自信があり、かつ出資を受けたくない人は政策金融公庫の創業融資制度だと無担保無保証で借りられるので、一度話を聞いてみると良いと思います。
2、出資してもらう
出資とは簡単に言えば、自分以外の第三者にお金を出してもらうことです。融資と何が違うの?と疑問に思う方はこちらの記事を参考にしてみてください。>>「出資」「融資」「投資」それぞれ何が違うの?
ITベンチャー界隈で「〇〇会社が◯億円の資金調達!」みたいなニュースがちらほら出ますが、あれは基本的に出資が多いです。会社の株式とお金を交換するイメージです。
出資は借金ではないので将来的に返済する必要のないお金になります。
こう聞くと「それなら融資より出資のほうがいいじゃん!」と思い立ちですが、当然出資にもデメリットが存在します。
株式を渡す以上、会社の経営権の一部を渡すわけですから、会社の経営に口を出されたり、最悪あなたが社長を辞めないといけない場合もありえます。あれこれ言われたくない人は辞めておいたほうが良いでしょう。
逆に将来上場を目指したり、M&Aで会社を売ることを考える人はVC(ベンチャーキャピタル)から資金調達をして資金力を武器に一気に拡大する方が良いです。
3、貯まるまで働き続ける
本気で起業したいならこの選択は最も取るべきではありません。なぜなら最も時間がかかるからです。
お金は稼げば取り返せますが、時間が絶対に取り返せません。今回の例でいうと700万円を貯めようと思ったら毎月10万円ずつ貯金しても70ヶ月、約6年もかかってしまいます。
6年あれば他のビジネスで成功することも可能なわけですから、ビジネスを変えるか、そこまで本気なのであれば金融機関から借りて勝負したほうが良いでしょう。
6年間かけて1,000万円貯めても、いざ使う時に「もったいない」「怖くて使えない・・・」となってしまう可能性もありますから、やはりこの選択肢は起業家として辞めるべきです。
4、ビジネスモデルを変える
今回のケースだと「カフェをやりたいから店舗を借りる必要がある」と思い込んでいますが、本当に店舗は必要でしょうか?
例えば車を改造して移動型のカフェに出来るかもしれませんし、実家の一部を改装してカフェにすることが出来るかもしれません。
大切なことはいかに初期投資を抑え、維持コストを抑えることが出来るかです。
これだけネットが普及しておりSNSを使えば集客も0円で出来る可能性があります。出来るだけ知恵を絞ることでお金をかけずに始められないかを考えてみましょう。
ポイントはホリエモンの提唱する4原則です。
- 小資本で始められる商売
- 在庫をできるだけ持たない
- 利益率が高い
- 定期的な収入が見込める
自分のビジネスモデルを出来るだけこの4つの原則に近づけることで失敗する確率を下げることが出来ますよ。
STEP5、法人を作ろう!
いよいよ最終段階です。会社を設立しましょう。まずは株式会社にするか、合同会社にするかを決めましょう。
専門的な調べれば出てくるので割愛しますが簡単に説明すると、
株式会社
株を渡す代わりに出資を受けることが出来る。将来的に会社を売ったり上場したいならこっち。
合同会社
上場する気がない、コストを低く始めたい場合はこっち。
ざっくり書きましたが最初はこれくらいの認識で大丈夫です。
合同会社は余り馴染みがない言葉ですが、最近だと大手企業のDMMさんが合同会社に変更したことで少しずつ認知されるようになってきました。
小さなビジネスで1人だけの起業なら合同会社で十分かと思います。
まとめ
起業をして儲かる事業を作ることは簡単なことではありません。
しかし、あなたのアイディアが世界を変える、世界をもっと良くする可能性があります。
覚悟が決まったら是非挑戦してみてください。サラリーマンでは味わえないスリリングな毎日が待っていますよ。
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