こんにちは!
モンゴルで立ち上げたHushTug(ハッシュタグ)というレザーブランドを運営している戸田たかひさ(@HushTug_toda)です。
この記事では「発展途上国での起業に興味があるけど、実際はどんな感じなんだろう?日本で起業するより良いのかな?デメリットや注意点、出来れば体験談を聞いてみたいな。」
こういった疑問に実際に発展途上国のモンゴルで起業した僕の体験談を交えながらお答えます。
先日、下記のツイートをしました。
発展途上国で起業するメリットは「人件費が安い」ことが注目されがちだけど、日本には無い「勢い」「熱量」「エネルギー」を感じられることが1番のメリットだと思う。
街全体から「成長するぞ、おらぁああ!!!」みたいな空気感は日本で感じることは出来ないので1度体感すると病みつきになります。笑
— 戸田たかひさ🇲🇳モンゴル社会起業家 (@HushTug_toda) 2019年6月18日
発展途上国で起業するメリットは「人件費が安い」ことが注目されがちだけど、日本には無い「勢い」「熱量」「エネルギー」を感じられることが1番のメリットだと思う。
街全体から「成長するぞ、おらぁああ!!!」みたいな空気感は日本で感じることは出来ないので1度体感すると病みつきになります。笑
上記を深掘りしていきます。結論は『法律をしっかり調べれば何とかなるし、日本で起業するよりトラブルも多いですが楽しい』です。
☑本記事の内容
1、ビジネスチャンスはめちゃくちゃ多い
2、メリットとデメリット
3、発展途上国で起業する注意点
発展途上国で起業するには?メリット、注意点は?
「発展途上国で起業する」こと自体は全く難しいことではないです。日本と同じように会社設立までのルールが国によってあるので、それを勉強して信頼できる弁護士を紹介してもらえれば特に問題なく会社を作ることが出来ます。
ただし、日本と違ってビジネスの習慣が違ったり、メリットやデメリット、注意点などがあるので、それをこれから解説していきます。
①ビジネスチャンスはめちゃくちゃ多い
僕が約1年モンゴルに住んで感じたことは、発展途上国は日本に比べてビジネスチャンスがめちゃくちゃ沢山あるということです。
理由はシンプルで日本と違って「足りないこと」「満たされていないこと」が当たり前だからです。
例えば僕たちが日本でレストランを探そうとしたら「食べログ」、美容に行こうと思ったら「ホットペッパービューティー」などを使いませんか?
普段当たり前に使っているサービスですが、モンゴルにはこのようなレビューサイトや予約サイトは基本的にありません。(他の国が全て無いわけではないですが日本よりは少ないことのほうが多いです。)
他にもクロネコヤマトみたいな配送システムが整備されてなかったり、通販サイトが無かったり、日本では当たり前のサービスが無いことが多いため、満たされていないニーズを探すことは日本比べて難易度は低いです。
さらに日本と違い毎年のように国全体が経済成長をしているので消費欲も強いのも日本と大きく違うところですね。
日本では車、持ち家、ブランド品など高価なモノを買う若者が減ってきている印象ですが、発展途上国の方々は今まで買えなかったものが少しずつ買えるようになってきているので、購買意欲が半端じゃないです。こういう消費に対する違いもチャンスの1つですね。
②メリットとデメリット
発展途上国で起業するメリットは、上に先ほど書いたとおり、
1、満たされていないニーズが日本より多い
2、消費欲が高く、国全体が経済成長しているためハマれば事業が伸びやすい
この2点がメインになります。それ以外にも、
3、人件費、オフィス費用などが安い(初期費用も維持費も安い)
4、法律が日本よりルーズなので細かい規制が少ない場合が多い
5、親日国ならビジネスがやりやすい(ちなみにモンゴルは超親日です。)
少し詳しく解説すると、モンゴルの人件費は月3〜5万円ほどですし、オフィスの相場も東京の5分の1くらいです。なので日本に比べると費用面はやりやすいですね。
法律面は国よるかもですが、モンゴルの場合だとドローンを飛ばしたり、PVの撮影などで役所に許可を取る必要が全くありません。「適当にやっていいよ〜」みたいにかなりゆるいです。笑
5の親日国ならビジネスがやりやすいというのは、そのままの意味で逆に反日国でビジネスをやると少し難易度が上がりますよね。ちなみにモンゴルは超親日国なので「日本人だよ」と挨拶をするだけで満面の笑みで握手をしてくる人がめちゃくちゃ多いです。日本人に産まれてよかったと思える瞬間でしたね。
ここまで簡単にメリットを説明してきましたが、デメリットも当然あります。
1、言葉が伝わらない場合は通訳が必須
2、ビジネスの習慣が違うので最初は戸惑う
3、日本に比べて売上が小さくなりがち
1の部分は当たり前ですが、意思疎通が出来ないと仕事にならないので、現地の人が理解できる言葉が出来ないなら通訳が必須になります。その分、余計なコストがかかることは覚悟しましょう。
2は少しイメージが付きづらいかもしれませんが、例えば日本だと「○月○日までに△△の納品をします」と約束したら原則守られて納品されますが、そのあたりの約束に対してかなりルーズな事が多いです。
遅れるだけならまだしも、全く着手してないなんてことも良くあるので簡単には信用せずに「ちゃんと約束通り仕事をしてくれるか?」は慎重に見極める必要があります。
3の「売上が小さくなりがち」というのは簡単な話で、物価が安いので売上もどうしても小さくなりがちです。これを避けるなら発展途上国で作って他の国(例えば日本)で販売という輸出業に注目すると良いですね。
③発展途上国で起業する注意点
主な注意点は2つです。
①ビザの取得方法をしっかり確認すること
②詐欺に気をつけること
1のビザについてですが、これは本当に気をつけてください。日本人のパスポートは世界で最も優れており、ほとんどの国に簡単に入国できるのですが、あくまでそれは「観光ビザ」であり「就労ビザ」などの働くためのものではありません。
現地で仕事をするには、その国に適した働くためのビザが必須なので、これをしっかりリサーチしないとかなり苦労します。もしビザが無いのにビジネスをしていてバレてしまったら日本へ強制送還されたり、入国禁止になるのでマジで注意しましょう。
ちなみにモンゴルで会社を作るには「投資家ビザ」が必要で、取得に「10万米ドル(約1,000万円)の預金がモンゴルの銀行にあることが必須」なので凄くハードルが高かったです…。苦笑
2の詐欺についてですが、これはどの国でも共通かもですが情報を持っていない人間を狙う悪いやつが一定数います。僕も何度も騙されそうになりました。
基本的に慣れるまでは信頼できる人からの紹介以外は信用しないというスタイルでOKです。逆に言えば信頼できる最初の1人を見つけるまでは苦労するので、それは覚悟しましょう。
僕の場合は、日本へ留学経験のあるモンゴル人とFacebookで繋がり、そこから紹介してもらい人脈を広げました。
日本よりもトラブルや理不尽も多いけど成長速度も速くなる
ここまで僕の経験談を踏まえながら書いてきましたが、発展途上国で起業すると日本にはない成長に対するエネルギーや熱量を感じられるので、「トラブルや理不尽があってもなんとか乗り越えてやる!」という強いメンタルがある方にはオススメしたいですね。
確実に日本にはない刺激や学びがあるので、若いうちにリスクを取って攻めたい方には最高のキャリアの1つだと思います。
僕は2017年11月の27歳の時に「モンゴルに新しい産業を創る」というビジョンのもと、HushTug(ハッシュタグ)というレザーブランドを全くの0から立ち上げて、今でも運営しています。
もし海外で起業してみたいという方は僕のTwitterに気軽にDMをもらえれば、分かる範囲内で情報をシェアできればと思います\(^o^)/
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